> 翻訳会社でアルバイトして翻訳業界での経験を積むことは可能?
中国語の翻訳会社に関するお役立ちコラム

翻訳会社でアルバイトして翻訳業界での経験を積むことは可能?

これからの時代、英語や中国語などの語学に長けているということは、自分の視野や可能性を広げるために大きな意味を持ちますし、グローバル社会を生き抜いていく中での大きな武器となること間違いありません。中でも、語学のプロとも言える翻訳業は、継続的に需要が高まっていくとされる業種のひとつ。将来的に翻訳業に関わる職業につくために、翻訳会社のアルバイトから経験を積むということは可能なのかどうか、また、中国語の翻訳者を目指すためにおさえておきたいポイントについても、合わせてご紹介していきます。

中国語の翻訳会社が求めるアルバイト像

職業に今ある中国語の語学力を生かして行こうとする場合は、趣味で語学を勉強している場合などとはまったく別のものが求められることを、あらかじめ理解しておく必要があります。いくら中国語検定の点数が良くても、中国語で日常会話を問題なくこなすことができても、翻訳業の業務が可能かという観点においては、実際に求められる語学力が異なる場合もあります。

中国語や英語などの多言語を扱う翻訳会社では、時々、アルバイトなどを募集することがあります。一般的には、これらの募集では、翻訳会社が扱う翻訳プロジェクトに即戦力として活躍が期待できるサポートとしての人材を求めている場合が多くなっています。

そのため、ネイティブレベルの語学力を持つ人物や、過去に中国圏に在住経験のあり語学に長けている人物はとても重宝されますし、すでにある程度の中国語の知識を持つ人物が、翻訳会社の求めるアルバイト像ということになります。ただし、これらの条件は、個々の翻訳会社が扱っている案件の種類などによっても変わってきますので、中国語の語学レベルが不安という場合でもアルバイトが可能になることもあるでしょう。

また、翻訳会社のアルバイトに求められるものは、もちろん中国語の語学力だけではありません。円滑なコミュニケーションが取れる人物かどうか、納期などスケジュール管理能力がある人物かどうか、仕事への責任感や向上心を持っている人物かどうかなど、社会人としてのベースとなるものも大切になります。

翻訳会社によって翻訳のレベルも異なる?

翻訳会社に翻訳を依頼するなら、すべてがレベルの高い仕上がりになると思っていませんか?とは言えど、よほど語学に長けている人でなければ、個々の翻訳会社の翻訳のレベルを測るのは、とても難しいことでもありますし、例え、あまりレベルの高くない仕上がりの翻訳となってしまっている場合でも、依頼者側から直接クレームを受けることなども、そうそうあることではありません。

もちろん中には、中国語を母国語をする人々が読んでもまったく違和感のない自然な中国の表現や文章の構成で翻訳が可能な会社もあります。しかし、微妙なニュアンスの違いや単語のチョイスなど、なんとなく読み手に違和感を与えてしまうような仕上がりが当たり前の翻訳会社も多々あります。

また、間違いこそないものの、案件に関わる人々や翻訳者の配慮が足りずに、案件が対象とするターゲット層となる読み手が意識されておらず、稚拙な印象を与える文章になってしまったり、逆に、表現が洗練されすぎてしまったりというような場合もあります。このような問題は、翻訳者が持つ翻訳能力が実際の翻訳の質に影響を与えてしまうことが根本の原因として考えられますが、それ以外にも、翻訳会社内での翻訳作業の流れ、案件に関わる人々の経験やコミュニケーション能力などにも原因があると考えられます。

そのため、翻訳会社でのアルバイトを検討する際は、まずは、翻訳会社によっては、翻訳者や校正者のレベルが異なることもあるということを念頭に置くことも大切です。そして、自分が多くのことを学んでいけると感じる環境でアルバイトができるように、勤務先を選ぶように心がけていただければと思います。

翻訳会社のアルバイトからステップアップする方法

翻訳会社で、対訳表作成のアルバイトや校正補助のアルバイトなどから始めるだけでも、実際に多くの案件に触れることにもなります。翻訳業界は、実務経験によってステップアップが可能な面が多くあります。アルバイトでさまざまな経験を積むことで、自然と中国語の語彙も広がっていきますし、適切な表現方法へのセンスも磨かれていくはずです。さらに、翻訳者支援ツールなどへの知識も深まることでしょう。

また、翻訳会社でのアルバイトを、将来の自分のキャリアや語学力の向上に役立てるためには、自分の目的や適性にマッチするような案件を取り扱う翻訳会社で働くことが必要となります。例えば、将来的に、医療・医学関係の翻訳や論文翻訳に携わりたいと考えている場合は、医療業界や製薬業界などの案件を多く扱う翻訳会社でアルバイトをすることに大きな意義があるでしょう。

また、北京語や広東語などの翻訳知識を幅広く得たいという場合は、ローカリゼーションを得意としている翻訳会社や旅行業などのさまざまな案件を扱っている翻訳会社でのアルバイトを検討するのがおすすめです。ステップアップ次第では、将来、フリーランスの翻訳者として活躍する可能性も大いに期待できるようになるでしょう。

本当に語学と向き合うということ

中国語の翻訳に関わる職業につくためには、確かな中国語の語学力をつけることがもちろん最優先事項でもあります。しかし、多くの日本人が誤解しやすいのは、「語学力を身につける」という根本的な考え方。語学力を測るためには、さまざまな検定がありますよね。英語の場合には、TOEIC・TOEFL・ケンブリッジ英検などの試験がありますし、同じように、中国語にも、中国語検定・HSK・TECCなどの検定試験があります。

確かに、これらの検定を利用して、自分の語学力を知ることも時には大切かもしれませんが、翻訳者が本当に「使う」ことのできる語学力というものは、文法への知識を深めることや語彙を増やすことだけではありません。

翻訳者として活躍するために必要なのは、本当の意味でその言語と向き合い、感覚を自分のものにするということ。英語の理解度を深めるために、英語圏の文化を学ぶことが必要不可欠であるように、中国語の理解度を深めるためにも、中国語圏の文化を深く知り、実際に触れ、その文化圏の感覚を掴むことが何よりも大切になります。

試験の出来や検定の点数で測ることのできる見せかけの語学力にとらわれるのではなく、将来、翻訳会社の一員として、また、いち翻訳者として、本当に「使う」ことのできる語学力を身につける努力を惜しまずにいていただければと思います。

まとめ

中国語の語学力がネイティブ並みだからといって、完璧な翻訳が可能になるわけではありませんし、翻訳者になるための専門的な勉強をしたからといって、誰もがレベルの高い翻訳能力を身に着けることが可能になるというわけでもありません。だからこそ考慮したいのは、アルバイトとして翻訳会社での経験を積みながらも、しっかりと中国語の勉強に力を入れ続けることや社会経験を積むこと。即戦力として活躍することのできる国際人としての教養を身に着けることも大切になります。将来、翻訳業界で活躍するために、ぜひ今できることから始めてみませんか?