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中国語の翻訳会社に関するお役立ちコラム

中国語の契約書専門の翻訳会社に求められる人材とは?

中国語での契約書を作成したり翻訳したりするのは、ただ単に中国語が堪能であればよいというわけではありません。語学堪能なのはもちろんですが、中国語での契約書専門の翻訳会社に所属する翻訳家は、それ以外のスキルも求められます。中国語での契約書を翻訳するときの注意点と、翻訳家に求められるスキルをご紹介するとともに、契約書専門の翻訳会社で、翻訳家として採用されるための条件についてまとめました。

よい中国語翻訳会社に求められる条件

中国語でも、その他の言語でもそうですが、契約書は、一言一句がその企業の危機を救うことになったり、大きな利益を生むことになったりします。そのため、一文字でも誤字や異訳があってはなりません。誤字や異訳は、企業の利益を損なう危険性があるとともに、その国の法律に触れることになる可能性もあるからです。

単語には、一つの文字でも別の意味に捉えられるというような単語がたくさんあります。原文を翻訳するときに、本来の意味とは異なる意味で捉えられてしまったら、その企業や会社にとって損失を生みかねません。もちろん契約書作成に至るまで、数々のチェックを経ているのでしょうが、曖昧な訳が大きな誤解をうむ結果になることもあります。

また、中国語で作成される中国企業相手の契約書ならば、中国の法律も熟知していなければなりません。当然、日本の法律も知っておく必要があります。法律の専門用語も知らなければなりません。中国語が好き、中国語が堪能であるというだけでは、契約書の翻訳をすることは難しいです。

契約書を専門としている翻訳会社では、企業経験があり、尚且つその企業で契約に関わっていた人を翻訳家として採用することがあります。それは、語学スキルに加えて、想定されるリスクを洗いだせるからです。そのことは、企業にとって大きなプラスになります。

もう一つ重要なのが、リーガルマインドがあるということです。リーガルマインドとは、物事を公正に捉えることが出来る力のことです。これには二つの要素があります。一つは、論理的思考です。論理的思考というのは、誰もが納得できる主張のことです。誰もが納得できる形にするには、感情論ではうまくいきません。公正であること、そのことを当事者含め周囲に納得させられる言論、思考のことです。

もう一つは、バランス感覚です。人間なので、のっぴきならない事情もあると思います。正義を全うすることは重要ですが、当事者の事情を汲んだ采配が行えるか否かです。

リーガルマインドは、契約書専門の翻訳家だけでなく、すべての人が身につけていて損はない感覚です。

中国語の翻訳のほかに必要なスキルとは

契約書を作成した際に、リーガルチェックを行いますが、翻訳した契約書へのリーガルチェックも必要です。また、日本の企業が作成したのではなく、中国の企業が作成した中国語での契約書を交わす場合もありますので、その場合は、中国語から日本語への翻訳が必要です。

あらかじめ用意された契約書が中国語だった場合は、翻訳をするとともに、法的なリスクはもちろんのこと、ビジネス上のリスクが潜んではいないか、企業戦略の上でこの契約書の事項目は妥当なのかということをチェックするスキルが必要です。契約書専門の翻訳会社にはこのスキルが求められます。また、チェック後に必要な修正点などを指摘できるスキルがあれば最強です。行政書士や司法書士の資格を所有していれば、翻訳会社に採用される可能性は非常に高いです。

また契約の内容によって、求められるスキルが違います。一口に契約といっても色々あります。例えば、秘密保持の契約や業務提携の契約、不動産契約、ライセンス契約、販売代理店契約など、ビジネスにおいて必要な契約が多々あります。また、現地採用のための社内規定や行動規範を作成することもあります。

不動産契約においては、宅建の資格を持っている人は、不動産に精通しているので、重宝がられます。販売契約では、経済情勢や時代情勢をよく分かっていた方がありがたがられます。契約の種類によって、それぞれ得意分野が違いますので、翻訳会社に所属する翻訳家も一人でなくてもよいわけです。逆にいうと、様々な資格保持者がいる翻訳会社は、どの契約に関しても得意なので大変需要があります。

何か人とは違う資格やスキルを持っている人は採用に有利にはたらきます。中国語をいかして翻訳会社で働きたいと思ったら、語学力を身につけるのはもちろんですが、それと同時に、専門的な分野での資格を取ったり、スキルを磨くことをおすすめします。

質のよい中国語契約書を翻訳する条件

会話においても文書においても言語が違う人同士がビジネスを行う場合、お互いがその言語に精通していない場合は、通訳や翻訳を通します。会話や契約の成立が通訳や翻訳にかかっていると言っても過言ではありません。違った意味に訳してしまうと相手の機嫌を損ね、コミュニケーションや交渉が不成立に終わってしまいます。

それ程、通訳や翻訳は重要な役割を担っています。では、良い翻訳といわれる条件は何なのでしょうか。中国語での契約書専門の翻訳会社の場合を例にとって見てみましょう。

まず中国語は、口語体と文語体が違います。日本語や英語のように話し言葉をそのまま翻訳するのとは違い、書き言葉が存在します。また地域によって書き言葉の表記が異なることもあります。先方がどこの地域の人であるのかに注意して翻訳しなければなりません。

同じ意味を表す単語が存在しない場合もあります。どうしても当てはまらない単語があります。その場合、近い意味の言葉を当てはめますが、ビジネスの場合は、それが命取りになる場合があります。曖昧な訳は後々のトラブルを引き起こしかねません。責任を持って、訳すには、どうすればよいでしょうか。

ビジネスの世界においては、専門用語の訳が重要なポイントです。専門用語が度々登場しますが、同一単語の訳に一貫性があることが求められます。最初の条項では、Aの意味で訳したのに対し、別のページの条項で、Bの意味で訳したのでは整合性がとれません。混乱してしまいます。契約書の全ての項目を読んでから、訳す必要があります。

言語能力を磨くことはもちろんのこと、ビジネス用語やルール、法律も熟知し、その地域の時代背景なども調べる必要があります。翻訳にかぎったことではありませんが、もてなしの心、相手に興味を持って翻訳をすることで、よい翻訳と呼ばれるようになるでしょう。

まとめ

中国語の契約書専門の翻訳会社で翻訳家として活躍するには、高度な言語能力のほかに、必要なスキルがあります。まず法律を熟知していることです。そして、リーガルチェックが出来ることです。

ただ言葉をそのまま訳すのではなく、企業や会社の向いている方向性を把握し、ビジネスにおいて不利にならない契約書を作成するサポートが出来れば重宝がられます。

そのためには、専門分野に精通するスキルや資格を身につけておくとよいでしょう。