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中国語の翻訳会社に関するお役立ちコラム

翻訳会社に美術文章の中国語への翻訳を依頼した時の料金は?

美術関係の翻訳はただ翻訳するだけでは作品の良さや原文の内容を伝えることは難しいです。それには日本語と中国語の文化的背景の違いや、美術品に関する知識がないと翻訳が困難です。
翻訳は専門性が高くなるほど料金は高くなりがちですが、美術関係の翻訳はどうなのでしょうか。プロにお任せした方がいい理由、美術分野の翻訳が対応できる範囲、そして料金についてお伝えいたします。

美術関係の翻訳には自力よりもプロに!

美術関係の翻訳の難しい所はそのまま訳しても作品のよさが伝わらない所です。
美術展や展示会を例に取ってみます。美術展や展示会で翻訳が必要になるのは、展示物の作品名、主催者の挨拶、作品名、解説文等、プレートがあり、大きな展示会となると翻訳の量は膨大になります。

翻訳する際には3つのポイントを知っておかないといけません。1つは、美術分野では専門用語がたくさんでてきます。
例えば展覧会の名前です。「日展」や「文展」など、独特の名前の展示会名がつけられていて、英語圏の作品展ですと、公式の英語名をもっている展示会もあり、そのような時はそのままの名前を使います。

また、企画展にはキャッチフコピーがついていることもあり、例を挙げると「仄かなる詩情」や「静謐なる内面世界」のような、言葉から企画展で展示される作品をイメージさせる名前であることもあります。そうすると、言葉を置き換えた翻訳では雰囲気が伝わらないこともでてきます。

専門用語では不織布、真土型鋳型、総体黒漆地、本堅地、黒蝋色漆など、日本人でも専門家でないと理解できないような単語が頻発します。
さらにこのような作品の説明に歴史的背景、歴史的事件名などが入ることもあるので、幅広い知識が必要となります。

2つ目は美術表現の翻訳です。説明文では観念的で抽象的な文章が多々あります。
それは日本語でも意味を把握し、何を伝えたいのかを理解するのに時間がかかるものも多いです。
翻訳ではそれを理解した上で、中国語に翻訳していかないといけません。
理解するには豊富な読書量、正確な中国語を使える文法力と表現力が必要で、素人が一朝一夕で身につけられるものではありません。

どういった表現をするかで、来場者にどれだけ作品の良さが伝わるか変わってくるため、展示会の評価は変わってきます。
つまり、翻訳の精度で展示会の評価が変わってくるのです。このことから、コストを優先した翻訳ではいい展示会にはなりません。

3つ目は、細かいことかもしれませんが、表記スタイルの準拠と統一です。
作品によっては説明文に古典からの引用文、歴史上の事実、楽曲名、文学作品名がでてきます。
そういったものと作品名などの表記を明確に区別し分かりやすくするためには表記スタイルの準拠と統一は必要です。

以上3つのポイントが美術関係の翻訳では必要であるのですが、プロに任せるのが一番適切かつ時間的にも早い仕上がりになるのは明確ではないでしょうか?
翻訳会社に任せる際にも、コストの面ばかりで決めるのではなく、信頼できる翻訳会社を選ぶようにしましょう。

美術分野の翻訳の種類

美術関係の翻訳ではどういったものを翻訳してくれるのでしょうか。美術というと絵画を思い浮かべやすいですが、写真や音楽の分野も含まれます。
翻訳会社によって対応できるものには違いがでてきますが、過去の実績をウェブ等で確認して、どの翻訳会社に依頼すべきか決めると良いでしょう。

美術展や展覧会の翻訳、美術館や画廊、ギャラリー向けの翻訳は同じように見えますが、前者は期間限定のもので海外の美術館や博物館の展示物を集めたイベントが主です。
後者は日本国内にある美術館など、建物内全体に関わる翻訳で、例えば海外からの観光客に日本の文化を知ってもらうための翻訳も手掛けます。

写真集や画集の翻訳では、展示会での翻訳と似ている所があります。
1冊の本に納められた作品其々の作品名や作品説明などを翻訳します。本なので、表紙に書かれたタイトルや冒頭の序文は手に取ってもらえるかを決めるのに重要となってきます。

音楽の歌詞の翻訳では、作詞された方の思い、曲の印象などを大幅に変えないように翻訳することが必要です。
翻訳では語学力だけでなく、音楽の歴史、文化的背景の違い等の幅広い教養がなければ、質の良い翻訳にはなりませんし、音楽もジャンルが豊富な分野ですので、ジャンルごとの違いについても知っておかないといけません。

アーティストのプロフィールやアーティストステートメントの翻訳もあります。プロフィールではアーティストの音楽的経歴や音楽に対する考えや価値観、思いの翻訳となります。
一方アーティストステートメントは、プロフィールと似た部分もありますが、その作品を作るきっかけになった出来事や思いについて書かれたものです。
どちらとも、作品の作者であるアーティストがどういう人なのかを聴く人に知ってもらう手立てとなります。

まずは見積もり!

翻訳会社を選ぶときは、ウェブを使うと便利です。たくさんヒットした中で、まずは対応している専門分野や過去の実績について確認しましょう。
過去の実績は細かに翻訳した案件について書かれていることも多いので、あなたが依頼したい内容に近い物があると依頼しやすいですね。

いくつか翻訳会社をピックアップしたら、見積もり依頼をしましょう。
見積もりでは、依頼したい文章も添えて依頼するとより正確な見積もりを作ってもらえます。翻訳の料金は文字数、専門性の高さ、翻訳の精度で変わってきます。

翻訳の料金は1単語あたり、1文字当たりの単価があるので、それを基にして計算されます。
そして、専門性が高いものほど料金も高くなります。さらに精度も料金に影響します。

例えば、原文の意味が分かる程度の翻訳で良いのであればそれほど料金は高くはなりませんが、美術分野では作品の良さ、作者の思いを見聞きする側に伝えなければいけませんので、精度の高い翻訳を必要とされます。
美術分野の翻訳は決して安価にはなりにくいですが、価格だけで翻訳会社を決めないようにしましょう。

見積もりを見る際に気をつけるべきは、どういったサービスが含まれているかです。特に注意してみたいのがネイティブチェックと納期後の修正や質問です。
ネイティブチェックはネイティブスピーカーによる翻訳語の文章の校正です。中国語としては間違っていなくても、ネイティブが読むと不自然な中国語になっていることもあります。
そういう箇所を直すサービスです。ネイティブチェックは見積もりの段階で料金に含まれていることもありますが、オプションで申し出しないといけない時もあります。

納期後の修正や質問も期間限定で無料の所もあれば、全て有料の所もあります。
納品後、できた翻訳に関して修正が必要になることもあるかもしれないので、納期後のアフターフォローに関しても正式に依頼する前に確認しておくと安心です。

見積もりで翻訳会社を比較し、一番ニーズが合う会社に依頼するようにしましょう!

料金は高め?

翻訳会社に依頼する前に必ず必要なのが見積もりです。見積もりでは翻訳に必要な料金を確認できるだけでなく、納期はいつまでに可能か修正のサービスがどの程度ついていて、追加料金が必要なサービスがあるかなどを確認できます。

翻訳の料金は、専門性が高く翻訳の精度が高いほど、高額なりやすいです。
先ほど触れたように、翻訳の精度によって作品のイメージや展示会の評価に関わってくるので、コストを優先して翻訳会社を決めるのはあまり得策ではないといえるでしょう。
美術分野や契約書分野は比較的専門性が高い翻訳分野となるので、料金も他の翻訳分野と比べると高くなりやすいです。

見積もりは複数の翻訳会社に依頼すると比較しやすいです。その際、翻訳したい原文も添えて依頼するとより具体的な見積もりを作成してもらえます。
見積もりが届いたら、予算もありますので料金が妥当かも確認が必要ですが、専門の翻訳者やネイティブチェックの有無についても是非確認しましょう。
翻訳会社によっては、ネイティブチェックが別料金なこともあり、もしもそうであるならば追加料金の確認がいります。
そして、見積もりを受け取るまでのスタッフの対応もしっかりと見ておきましょう。連絡の取りやすさ、説明の仕方など、その会社が信頼できるかの1つの判断基準になります。

実際に依頼する前にできれば確認したいのが、アフターフォローのことです。
納品後、もしも修正が必要になった時に無料でしてくれる会社もあれば、納品後はすべて有料の会社もあります。
また、納品後の質問に関しても料金がかかることもあるので、事前に確認しておくと安心です。

どの翻訳会社がいいのか

見積もりを数社からもらい、それぞれの説明を聞いて、それでも迷った時に注目したいポイントをまとめました。

依頼する翻訳分野についてどれぐらいの専門性があるかを確認しましょう。
美術分野に精通しているかどうかは中国語の語学力と同じぐらい必要なものとなります。翻訳会社のホームページを見れば大概の場合、過去にどのような翻訳の依頼を受けたか確認することができます。

美術分野でも絵画から音楽まで、幅がありますので、依頼予定の案件に近いものがないかまずは探すといいでしょう。
翻訳会社にもよりますが、具体的な実績を載せている会社もあります。その際に、実際に手掛けた翻訳の分量についても注目してみてください。
もしもあなたが依頼予定の原文の分量が多い時、分量が少ない案件の実績が多い会社よりも、分量が多い翻訳を多く手掛ける会社の方が安心ではないでしょうか。

これは翻訳会社に限りませんが、情報漏洩対策ができているかどうかも、確認したいポイントです。
確認しやすい所では会社ウェブサイトにセキュリティーポリシーがあるかどうかです。これがない会社は検討リストから除外してもいいかもしれません。
翻訳の原文の内容や依頼元情報が漏れると、いつどういった形でリスクになるか分かりませんし、原文が契約分野のものならあなたの会社以外にも被害が及ぶかもしれません。

情報の漏洩を防ぐには、パソコンのウィルス対策、ファイルの閲覧権限の設定が必要で、それができていないと知らないうちに漏洩している可能性がでてきます。
パソコンの対策ができていても、会社自体のセキュリティが甘ければ情報漏洩の可能性を防ぎきることはできません。
会社に出入りが誰でも自由にできるという所は安全とは言い切れないので、そういった会社も依頼を控えるべきです。

見積もり依頼の時など、翻訳会社の人間と話す機会があればその際の対応もチェックポイントです。
1つの案件を依頼した時の付き合いの期間は、長い時は納期後の修正までやり取りをすることになります。
しっかりとした翻訳にするにはコミュニケーションも大事となります。

なので、なんとなくでも担当者とのやり取りがしにくい、信頼しにくいと感じた場合、他の翻訳会社に依頼をした方がいいかもしれません。
信頼できるか、というのは仕事をする上では不可欠な要素です。また社会的に信頼できる会社かも確認してみましょう。
こういう時も翻訳会社のウェブサイトは有効です。会社役員の情報が載っているか、翻訳家の情報が載っているか、住所や連絡先などが明記されているかで判断ができます。

まとめ

翻訳の料金は専門性が高くなればなるほど、精度の高さが必要になればなるほど料金は高くなりやすいです。特に美術分野は、専門性が高い翻訳分野の1つなので、比較的料金は高いです。
また、美術分野の翻訳は美術や音楽に関する専門知識が必要です。そのため中国語に堪能なだけでなく、日本語力も重要ですし、芸術分野だけあって表現力もなければ翻訳家としての仕事が務まりません。

しかし、美術関係の翻訳の読み手は展示会にくるお客様や音楽をきくリスナーの方なので、翻訳の質を落とすと、展示会や作品の質が評価されないことにも繋がりかねません。
こういったことから、美術分野の翻訳はその分野のプロがいる、信頼できる翻訳会社に依頼するのが一番と言えるでしょう。

翻訳会社に依頼する際は、いくつかの翻訳会社に見積もり作成を依頼し、それぞれの会社のサービスや料金を確認し一番ニーズが近い会社を探しましょう。
翻訳会社ごとに含まれるサービスが違うので、その違いをはっきりと担当者に確認しないと後で追加料金がかかるということになる可能性もあります。

そして、美術分野の専門性があり実績もある、セキュリティ対策を講じている、信頼性のある翻訳会社を選ぶようにしましょう。