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中国語の翻訳会社に関するお役立ちコラム

翻訳会社の納品が間違っている時のフィードバック方法

自分以外の誰かが翻訳したものを自分がフィードバックする。とにかく翻訳だけでは無く別の仕事を任されると少しだけ嬉しい気持ちもあります。しかし校正は翻訳業にとってとても重要なステップであり、正しく行わないと双方にダメージを与えてしまいます。全く知らない相手へうまく指摘するには「親しき仲にも礼儀あり」と言うスタンスがベストです。とは言っても文章だけでそれを表現するには、どのような方法を取れば良いのでしょうか?

フィードバック内容は簡潔にわかりやすく

自分で作品を作るよりも、人が作ったものを評価するのはとても難しいものです。ましてやフィードバックのように顏も知らない人が翻訳したものを訂正するのは根気がいります。翻訳会社によっては翻訳をするだけでは無く、時には校正・フィードバックを依頼されるケースも珍しくありません。特にある程度翻訳の経験を詰み、信頼できるようになればこの仕事を任されるのがほとんどです。

しかしこれまで制作側だったのに急に校正と言われてもどうすればいいかわからないでしょう。そんな時はまず校正のコツを学ぶ必要があります。間違っている翻訳部分はできる限り簡潔、且つ丁寧に指摘します。この時に丁寧さだけを考えてダラダラと余計な説明や、例文を入れる必要はありません。

また簡潔と言ってもぶっきらぼうな言葉を投げつけるのもNGです。よくある例として翻訳ミスの部分に「誤訳」としか書かれていないケースです。確かに間違いを指摘していますが、これでは上から目線だと感じられ指摘された側も気分が良くありません。翻訳というのは表現方法の一種なので人に捉え方が違います。

よって個人的な好みであったり、自説を押し付けたりせずにフィードバックして下さい。校正やフィードバックは翻訳の質を高める大切なステップです。翻訳をしているのはロボットでは無く、あなたと同じ人間です。お互いが嫌な気持ちにならないように、気遣うのがマナーです。

実際の納品で考えられるフィードバック事例

翻訳会社にフィードバックを依頼された時、事前に正しいステップを知っておけば大きなミスを起こさずに済みます。実際に納品されたものをフィードバックする際は、翻訳の正しさ以外にもレイアウト・文体まで細かにチェックしなければなりません。もし翻訳会社側でフォーマットを用意しているのなら、慣れない内はフォーマットや資料を確認しながら行うのがベストです。自分で作るよりも時間がかかってしまうケースもありますので、慣れるまではこれまで受けていた案件よりも少しだけ減らして受注するとトラブルになりません。

別の項目でも説明しましたが、誤訳があった場合は「誤訳」「翻訳ミス」としか表記しないのと、「この単語(文法)は、Aでは無くBと訳すのが慣例です。次回からBと翻訳お願いします。」と表記された場合、ほとんどの方が後者に好感を持ちます。後者は誤訳である事を指摘した上で、今後どうすれば良いのかを導いているので正しいフィードバックです。他にも「Aというレイアウトはこの業界では使う事はありません。Bに差し替えておきましたので、次回から確認して下さい。」といったように、何をどうすれば良いのか具体的な指示を与えると良いです。受け取った相手は抽象的な事を言われるよりも納得できますし、仮に反論がある場合も的を射た質問ができます。

顏が見えない、翻訳会社を通じているので誰が翻訳したか分からないからこそ、敬意を払って間違っている部分を指摘してあげて下さい。

これはダメ!フィードバックNG集

どんなに的確なフィードバックでも、相手を傷つけてしまったり苛立たせてしまったりするのは、翻訳者失格です。翻訳会社から様々な仕事を依頼されるのは嬉しい事ですが「私が指摘してあげている。」「翻訳できない人の校正をしてやった。」と上から目線で文章を書いていると自然とそれが相手に伝わってしまいます。

同僚や親しい友人・家族に指摘するような心構えで行うと角が立ちません。また「誤訳」とだけ表記するのは印象が悪いと説明しましたが、正解だけを表記するのも同じくらい印象が良くありません。別の項目でも説明しましたが、相手はあなたと同じ人間なので間違っている箇所もありますし、そうでない箇所もあります。ゆくゆくはその人があなたの翻訳フィードバックをする可能性もあります。それを肝に銘じて校正を行って下さい。

短文・ぶっきらぼうな言い回しがNGだからといって、自分の主観や好みでフィードバックをするのも厳禁です。特に初心者やスキルの低い方の校正をした時、相手はそれを鵜のみにしてしまうので後々の為になりません。翻訳の感じ方は人によって違う部分もあり、文書によってはあえて曖昧な表現を使っているケースも珍しくありません。その為「自分が思ったからこうだ!」と決めつけずに「私はこうだと思うが、あえてこのような表現をしているのでは。」と余裕をもって校正に挑むと無用なストレスを抱えません。

フィードバックと言えば修正という意味で取られていますが、良い点を指摘するのも円滑に進めるコツです。相手のモチベーションも上がり、一石二鳥なのでできる限り褒めてあげましょう。

フィードバックをゼロに近づけるには

人間なので一度間違えたら次回から絶対に間違えない。それは無理です。しかしちょっとした心がけ次第でゼロに近づける事はできます。まず自分が翻訳をしていると考えて、フィードバックに挑むとなぜこの部分を誤訳したのか?あるいはレイアウトをミスしたのか?といった部分が見えやすくなります。その上でどう表現すれば適切だったのかを模索します。

ここで間違ってはいけないのが「指摘をせずに曖昧に濁す。」事です。確かに指摘せずにこちらでこっそり直せばフィードバックはゼロですし、相手に無用なストレスを与えなくて済みます。しかし相手は自分のミスに気付けないので、次回も同じミスをします。その際に「前回は問題がなかった!」と思いますし、それによってあなたの信頼が崩れる可能性もあります。「自分だけがちょっと我慢すれば良い。」「ほんの少しだからバレないはず。」そこまで取り繕う必要はどこにもありません。

そもそも翻訳会社も間違っている表記をフィードバックする事に怒りを覚えたり、仕事ができない奴と思ったりする事はありません。翻訳の校正はあくまでも精度を高める為の手段です。普段からフォーマット確認や2段階チェックを行い、ミスをゼロに近づけるのはとても良い事です。しかしミスが起きてしまった時の対処方法は正直に・誠実に行わなければなりません。ゼロに近付ける事とゼロになるようにするのは似て非なる物です。これらに気をつけて翻訳、またはフィードバックを行って下さい。

まとめ

自分以外の翻訳をチェックするのは神経を使いますし、普段とは違う文体や表現につまずく事もあるでしょう。フィードバックはある程度信頼を得た方にしか任せられないので、ここでしっかりとコツを覚えておくとよいです。

まず校正の際は簡潔に、わかりやすく指摘します。ぶっきらぼうな対応とは違い、間違っている箇所を指摘しながら正しい翻訳に導いてあげなければいけません。ミスばかりでは無く良い点を褒めたり、普段からミスが無いように気をつけたりしながら翻訳・フィードバックをしていくのも重要なポイントです。