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中国語の翻訳会社に関するお役立ちコラム

翻訳会社はどこがいい?中国語の契約書翻訳の場合の比較ポイント

グローバル社会になってから、海外企業との何かしらの関わりを持つ企業が増え、海外企業と提携することも珍しくはありません。そうなると重要になってくるのが、契約書の翻訳です。契約書に何が書かれているのか、逆にこちらの意向がくみ取れている契約書ができているのか。これによって片方が不利になったり、お互いの意向に沿わないものが出来てしまったりする可能性もあります。

そうならないためには契約書をどこの翻訳会社に翻訳してもらうか、しっかりと考えなければいけません。

翻訳会社にも得意不得意があります

弁護士にも専門があるように、翻訳会社にも専門があります。この専門性を見落とすと、翻訳会社選びに失敗してしまいます。翻訳の専門分野は多岐にわたり、美術、医療、製造・工業、金融などがあり、それぞれの中でも翻訳会社の実績に応じて得意不得意分野があります。

弁護士を例に取ると、海外ブランドとのライセンス契約についてあなたが相談したいと思っていたとします。ネットで一番会社から近いという理由で選んだ弁護士事務所に行っても、そこが相続専門の弁護士事務所でしたら対応してもらえない可能性が大きいです。専門が違えば「別の事務所に行ってください」となりかねないですし、扱えないことはないというレベルなら他のもっと頼りがいのある弁護士を探した方がいいかもしれません。このように専門性が違えば、対応ができないばかりか、期待通りの仕事をしてもらえない可能性もでてくるので、専門性や過去の実績の欄から希望分野の翻訳した経験があるのかを確認することで、翻訳会社を選ぶ際手助けになります。

契約書の翻訳といっても、様々な契約書があります。秘密保持契約、売買契約、技術提携契約、ライセンス契約、M&A契約、雇用契約、特許関係書類など、中国の会社との提携の仕方、契約の仕方で変わりますし、中国の官公庁に提出する書類でも翻訳に必要な精度が変わってきます。

翻訳会社のホームページにはこれまでの実績や扱える専門分野についての記載があるので、そこを確認するか、細かな内容を聞きたいのであれば直接問い合わせすることが必要です。

契約書を翻訳する時に大事な事は?

中国企業と契約を結ぶ際、作成する契約書の言語は日本語と中国語をそれぞれ作る場合と、英語で作成する場合とがあります。いずれの場合でも、日本語版を作ったあと、それを中国語や英語に翻訳するだけでは不十分になります。

日本語で書かれた契約書は、ほとんどの場合短く、臨機応変に対応できるようにしています。それはお互いの信頼関係を土台にした契約書で、性善説を根底にしています。万が一紛争が起きても、調停の場での話し合いで解決する傾向があります。

しかしながら、国際法的には性悪説を基にして契約書が結ばれるので、条項が多くなりやすく、曖昧な表現を避ける傾向にあります。契約書に書いてあることは実行するが、記載がなければやらないのが海外企業で、その分契約のリスクについて詳細に検討し、考えられるリスクと対処法についても細かに記載することが、後のトラブルを避けるために重要です。そのため、信頼できない企業であっても、契約書で縛ることができるので、なにか問題がおこれば起訴に持ち込めるということで交わすこともあるようです。

日本語と中国語の契約書を作成し、双方で所有する場合、この違いを念頭に置いて翻訳してもらう必要があり、依頼する際には翻訳会社との詳細な打ち合わせも必要になります。

契約書は一般的な翻訳文書と性質が大きく異なります。契約書は企業同士がお互いの権利や義務を明確にし、法的拘束力を持つものです。流暢で、読みやすさを優先する翻訳分野もありますが、契約書の場合、お互いの企業の権利と義務を明確に言語化し、当事者の主張も明確にしたものでないといけません。

その中で、日本の法律や慣習ではなく、国際標準の文書も意識して翻訳をしなくてはいけません。そうでないと、中国企業が契約書の内容を理解できなかったり、全体的に修正が必要になったりする可能性もあります。そして、契約書に誤訳や翻訳漏れがあれば、大きな損害が発生する可能性もありますので、翻訳の正確性と、国際標準に合わせる翻訳の仕方をしなくてはいけません。

翻訳会社を決める時

では依頼する翻訳会社を決める際に注意しなくてはいけないことは何なのでしょうか。

1つ目は専門性です。先ほどお伝えの通り、契約書の翻訳には中国語が堪能かどうかだけでなく、ビジネスに使える中国語の知識、国際法や中国の法律に関する知識も翻訳する際に誤訳や訳漏れを防ぐためには必要です。過去に同じような翻訳をしたことがある翻訳会社を探すと良いでしょう。過去の実績を見る際は、大手企業や官公庁依頼の翻訳を手掛けたなどの表面的なものでなく、契約書でもどういった内容の物を、どれぐらいの分量の物を手掛けたことがあるのかという点を見るようにしましょう。ネットで確認できない場合は電話やメールで確認するのも手段です。良心的な翻訳会社でしたら、真摯に対応してくれる所が多いです。

2つ目はセキュリティの問題です。契約書は本来でしたら当事者以外の目には触れられない、機密文書です。しかし、翻訳を外部に委託する事で、第三者にも契約書の内容が知られることになります。M&Aや業務委託契約といったものは特に厳重な管理が必要です。M&Aの場合ですと、公表前にM&Aに関する契約書の存在が外部に漏れると、人材の流出やライバル会社の入札を引き込むことになりかねません。契約書やその内容に関して厳重に管理できる信頼できる翻訳会社を見分ける必要があります。

セキュリティ対策ができている会社の見分けるポイントとして、その翻訳会社に情報セキュリティポリシーが策定されているかどうかを確認しましょう。公表されている会社でしたらホームページで確認できます。依頼の原文などはパソコン上で管理している所がほとんどなので、ファイアウォール等で保護されたサーバの下で管理されているか、担当者以外の閲覧が制限されているかどうか、ウィルス対策ができているかも大切です。物理的な対策として、会社の入退室のセキュリティはどうなっているか、原稿の処分方法についても確認してみてください。

3つ目が信頼できる翻訳会社かどうかです。翻訳業界は入れ替わりが激しい業界です。会社の正確な情報を入手するのは困難ですが、ウェブ上で自社の情報が公開されていない会社はまず除外するようにしましょう。経営陣のプロフィールや写真、翻訳者や翻訳コーディネーターのプロフィールと担当する翻訳分野についての記載があるかも判断する上で確認しやすい部分になります。

まとめ

契約書の翻訳は語学的な技術だけでなく国際法についての知識も必要になってきます。ただ日本語から中国語、その逆に翻訳するだけでは不十分で、誤訳や訳漏れによってお互いの企業に不利益や条件的不利な状況にならないようにしなくてはいけません。

また機密保持の点も翻訳会社選びでは重要です。セキュリティ面、技術面でも信頼できる会社かどうかは、ホームページに掲載されている情報や直接問い合わせして確認するようにしましょう。