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中国語の翻訳会社に関するお役立ちコラム

翻訳会社でプロになるために突破するべきトライアルの難易度とは

インターネットの普及が一般的になり、海外との距離も近くなった現代でも、言葉の壁はまだまだ厚いものです。そんな中、需要がさらに高まっているのが翻訳家という存在です。

国内外の言葉を別の国の言葉に変えて、言葉の壁を取り払うことのできる仕事は並大抵の能力では務まりません。そのため、翻訳会社が行なうトライアルの試験は厳しく、合格できずに挫折する人も多いです。

そんな難易度の高い試験の概要をご紹介していきます。詳細から合格の秘訣を見ていきましょう。

トライアルの存在目的について

翻訳の仕事は実はトライアルの試験に合格しなくても行なうことができます。フリーランスのようにサイトを経由して仕事を見つけて行なう際には、難しい試験の合格の有無に関係なく自由に翻訳者を名乗ることが可能です。普通の会社員や主婦でも、小遣い稼ぎや勉学の一環として行なっている人も多くいるのが翻訳の仕事となります。しかし、単発の仕事が多く、翻訳のみで継続的な収入を得るのは難しくなります。

継続的な収入を得るためには、翻訳会社やメーカーと契約を結ぶ必要があります。フリーで仕事を行なう場合、会社から仕事を貰うにも信頼関係を築くことはとても難しいのが現状です。契約を結ぶために翻訳会社や企業へ信頼を提示することになりますが、その際に必要となる試験がトライアルなのです。

翻訳会社と契約するにはその会社が実施している試験に合格することが必要です。合格して契約できれば、フリーランスのように在宅でも継続した仕事を受注することが可能になります。毎回営業活動を行なわなくても依頼が継続し、収入も安定させることができるので、トライアルは重要な意味を持つのです。

トライアルの難易度の高さ

トライアルが難しいとされる理由は一度だけしか挑戦できないという点です。

企業と翻訳会社、どちらと契約を結ぶかに限らず、試験問題には一度しか挑戦することはできません。会社としてもより優秀な人材を採用したいため、一度の試験で実力を測り、選別するのが狙いです。

翻訳以外の資格試験などは合格できるまで何度も試験に挑戦することが可能です。しかし、どのような翻訳会社でも一度きりしか挑戦できないのが鉄則となっています。1年から2年の間に再挑戦できる翻訳会社も存在しますが、まったく異なる問題が出るので、前回の問題は参考にはなりません。

問題傾向を予測できる参考書のようなものは翻訳試験には存在していないわけですが、これは翻訳業界の特徴とも関係しています。翻訳会社ごとに得意分野や対応可能な分野は異なり、それに伴い顧客のターゲット層も違ってきます。

トライアルは一度合格したからといって、すべての翻訳会社と契約を結べるという試験ではなく、あくまでその翻訳会社と契約を結ぶための試験なのです。そのため、その会社の特徴や翻訳に対応している分野について把握を行なわなければなりません。

受ける会社ごとに別々の準備を行なわなければならないので、自然と難易度が高くなってくるのです。

合格した後も厳しい選定が

プロの翻訳者になるための試験ですが、試験に合格しただけではまだプロとしては認知されません。プロとして活動できるようになるには、合格した後の仕事も重要となります。

合格した後も、実は会社の翻訳者選別は続きます。プロとしての自覚があるのか、実力や翻訳の品質、納期の遵守など、実際の仕事を通して会社が見極めていきます。

合格した後でも、比較的簡単な仕事ばかり渡されます。これは会社側がプロとしての仕事を任せて良いのか見定めている状態になります。

トライアルはネットを通じて申し込み、自宅で試験が完結します。そのため、会社側も本当に仕事を任せて良いのか、最初は判断がついていません。実力があっても、基本的なルールを守れない人では信頼関係を築くことは不可能です。

そのため、どういった人なのか基本的なルールを見るために簡単な仕事を手渡されることになります。この際に簡単だからと手を抜いたり、納期やルールを守らなかったりすると仕事を回してもらえなくなることもあるので注意しましょう。

ビジネスでやり取りを行なうため、メールの言葉使いなども厳しくチェックされます。送付されたガイドラインや関連資料を読み込んで翻訳を行なっているかなどもチェックし、会社にとって不利益にならない仕事を行なえる人物なのか、合格後でもテストされていきます。

何故トライアルは厳しくなったのか?

自宅でできる試験であるため、甘く考える方も多いと思います。自宅であれば、ネットで情報を見ることもでき、時間に制限もないため、本当の実力を見極めることが難しくなります。

また、申し込みを行なってから合格までネットで完結できてしまい、在宅で翻訳作業を行なっていては翻訳者と顔を合わせることはありません。そのため、どのような人物かわからない状態では、大事な仕事や資料を見せることも躊躇してしまいます。

ネットという環境がある故に、どのような人材かを見極めるためにも厳しい試験と選別は必要不可欠となるのです。

厳しい審査を行なう理由はそれだけではなく、トライアル代行サービスへの対処も関係しています。そもそも一昔前はそこまで厳しいものではなく、他の資格試験と同じように行なっていました。しかし、プロの翻訳家にお金を払ってまで試験を突破するという代行サービスを利用する人が多くなったことで厳しく変更されたのです。

代行サービスは、実力が伴っていないのに試験だけを突破し会社との契約を果たすことを目的に横行していたサービスです。これにより、試験の結果は完璧でも、合格後に仕事を任せると品質の悪い翻訳が納品されてしまうということが多発しました。

そのため、合格後も必ず審査を怠らずに、その人の仕事に対する姿勢をしっかり見極めるようになっていったのです。在宅でできる試験だからこそ起きてしまった問題であるため、自然と審査も厳しくなっていきました。

合格した後でも、大きな仕事や難しい翻訳をいきなり任せることはなくなり、見極める期間を設けて対処するようになりました。その人が試験通り本当に実力のある人なのか、基本的なルールを守れる人であるか、ある一定期間は審査が継続されることになります。

試験問題に答えるだけでなく、人としての姿勢も厳しくチェックされるのが、翻訳会社が設ける試験なのです。

まとめ

ネットで申し込んで、自宅でできる翻訳会社のトライアルですが、それ故に厳しい審査があると覚えておきましょう。基本的に一度しか受けられないという試験形態も、難しい試験内容も、代行サービスに対処するものなので、契約を結んで安定して依頼を受けたい人は、会社との信頼を築くことを忘れないようにしましょう。

合格した後も、実力以外の部分もチェックされているので気を抜かずに会社とのやり取りを行ないましょう。本当の実力を見極めるお試し期間をクリアすることで、初めて継続して仕事を貰えるようになります。

プロの翻訳家として活動を行なっていくには、見えない部分でも仕事への姿勢を崩さずにいることが大切なのです。